みなさんはネクタイを選ぶとき、どの様に選びますか?
ブランドで選んだり、色や柄、素材で選んだり、価格もとても重要ですね。
しかし、この選び方で本当に大丈夫でしょうか…!?
ネクタイのサイズで印象が変わるわけない!!と思っていませんか?
ネクタイのサイズ…実はネクタイ選びのうえでとても重要なポイントなのです。
サイズの違いを知れば、そのネクタイがどの様なシーンに適しているのかが分かり、ネクタイのサイズからあなたが与える印象まで変えることができます。
この記事を読んで、あなたもネクタイマスターになりましょう。
ネクタイ幅の種類
大剣幅
ネクタイのサイズと言ってもあまりピンとこない方が多いのではないでしょうか?
下の写真のように、ネクタイを締めた時に正面にくる一番幅の広い部分を「大剣」といいます。ネクタイのサイズとして一番に大切なのは この“大剣幅”です。
ネクタイの大剣幅は0.5㎝刻みで規格されており、5.0㎝から9.0㎝を超えるものまであります。
最も一般的なネクタイをレギュラータイといい、幅は7.0㎝から8.5㎝のものが多いです。このレギュラータイはビジネスシーンに最適です。
5.0㎝から6.0㎝ほどの細めのネクタイをナロータイといいます。また、9.0㎝から10㎝ほどの幅があるネクタイをワイドタイといいます。
レギュラータイに比べると、細めのナロータイと太めのワイドタイはカジュアル寄りの印象となります。
※細かい数値は正式には決まっていないため、数値は目安となります。
ネクタイ幅の選び方
ネクタイ選びで悩んだら…
スーツのラペル幅(襟幅)と合わせると全体のバランスが取れてとても綺麗にコーディネートできますよ。
ラペル幅と全く同じサイズのネクタイを探すのは難しいので、前後0.5㎝くらいを目安に考えればOKです。
ネクタイ幅の流行について
一般的なネクタイの大剣幅は約8.0センチ。これは、多くのジャケットのラペル幅が8.0センチ前後であるからとも言えます。
しかし、最近のビジネスファッションはクラシックの回帰とも呼ばれていて、スタイリッシュなスリムなビジネススーツから正統派でエレガントなクラシックなスタイルが流行っています。
このクラシックスタイルには欠かせない貫禄を出すラペル幅、ネクタイ幅は太めの9.0センチ。9.0センチというと今までビジネスシーンでは若干太めではありましたが、この“若干太め”という部分がビジネスにも対応できる範囲となっているのでしょう。
ネクタイの長さの選び方
ネクタイ全体の長さにもそれぞれ違いがあります。
ネクタイによって、「このネクタイは締めやすいな。」と思ったり、「仕上がりが綺麗だな。」と思ったりすることはありませんか?
締めやすいと感じたり締めにくいと感じたりしているのは、実はネクタイの長さの違いのせいかもしれません。
ネクタイの長さは一般的に140㎝程度ですが、海外製品などは150㎝以上あるものも多く、現在はブランドによって長さはさまざまです。
ネクタイを締めた時に、ネクタイがベルトのバックルの半分を隠すくらいの位置が最もバランスの良い位置とされています。
上の写真は、左がネクタイを締めた状態で最もバランスの良いネクタイの長さです。真ん中は少し長め、右は短めのネクタイです。
比べてみると良く分かりますが、長めのネクタイは間延びしていてだらしない印象を与えてしまいます。また短いネクタイも、どこか抜けた印象がありどちらもビジネスシーンにおいてマイナスなイメージを与えてしまいます。
ネクタイの仕上がり位置は、一人ひとりの首の長さや身長、またネクタイの結び方によって変わってきます。理想は、自分に一番合う長さを把握することですが、おおよそのサイズは身長によって選ぶことができます。
身長165㎝
ネクタイの長さ:140~145㎝が適切。
身長170㎝
ネクタイの長さ:155㎝が適切。
身長175㎝
ネクタイの長さ:155~160㎝が適切。
身長180㎝
ネクタイの長さは160㎝以上が必要になりますので、日本で販売されているネクタイは短いと思います。身長が高い方は、自分に合うネクタイを見つけるのはやや難しくなりますが、高身長用のネクタイや海外製のネクタイがオススメです。
体型ががっちりしている方や首回りが太めの方は、上記の長さを目安としてもう少し長めのネクタイを選ぶと仕上がりが美しくなります。
ネクタイの与える印象 ー色と柄ー
店頭には、選びきれない程の色や柄のネクタイがありますよね。
たくさんのネクタイを見ていると、どれを選んだら良いのか分からなくなってきます。
そんな時には、飽きずに使える定番柄をチョイスしましょう。定番柄は流行りに左右されず、飽きずに長く使えたり、合わせやすかったりメリットがたくさんあります。
使える定番柄 エレガントなドット柄
ドットは定番柄でありながら、上品な印象を与えることができ女性からもとても人気があります。
ドットが小さいほどフォーマル度が高く、地の色が濃いほど落ち着いた印象になります。
一方でドットが大きいものはカジュアルな印象が強いので、ビジネス向きではありません。
シンプルな柄ですが、配色によって全く違う印象にもなるドット柄。様々なバリエーションを楽しみたいですね。
使える定番柄 シックで正統派の小紋柄
小紋柄は、とても知的で控えめながらVゾーンが華やかな印象に見えます。
ドット柄と同様に、柄が小さいとフォーマルに、大きくなるとカジュアル寄りに。
幾何学模様や花柄など様々な柄があり、柄によって印象が異なるのも小紋柄の特徴です。
かわいらしくて清潔感のある花の小紋柄は、女性からの好感度も高く人気があります。
使える定番柄 デメリット無し万能ソリッドタイ
シンプルでスタイリッシュに見えるソリッドタイは、お洒落なビジネスマンが様々な色や柄、ブランドのネクタイを試して最終的にこのソリッドタイ落ち着く…といっても良いくらい選ばれているネクタイです。
合わせやすいのはもちろんですが、ソリッドタイは素材や縫製といった品質が非常に分かりやすく表れます。柄やブランドで誤魔化しが効かない分、ネクタイそのものの良さが出るのです。
上質なネクタイを身に着けると自然と引き締まり、シンプルなコーディネートはお洒落の幅を広げます。ビジネスにおいて、知的でスマートな印象はメリットしかありませんね。


気をつけよう!!NGネクタイ!!
最後にネクタイ選びにおいて気を付けてほしいポイントをお伝えします。
ブランドネクタイ
一目でわかるハイブランドのネクタイの着用はビジネスマンには気を付けてほしいところです。というのも、ハイブランドネクタイはビジネスにおいてあまり良いイメージを持たれません。
ビジネスでは、自分のポジション、社歴や年齢、経験、結果などがものを言います。結果が伴っていても、年齢が若ければ「生意気」と思われる可能性が…。イメージは良いに越したことありませんね。
ナロータイ
ナロータイは若者を中心に人気がありますが、ビジネスでの着用はまだまだ浸透していません。カジュアルな印象が強いので、着用はアフター5にするのが良いですね。
派手な配色・柄
あまり派手な配色や柄のネクタイも、ビジネスでは避けた方が良いでしょう。派手なコーディネートよりも全体のまとまりが大切です。
今回は正しいネクタイ選びについてお伝え致しました。
普段何気なく着けているネクタイには、実は色々な種類や違いがあります。それを理解するだけで、また新たな発見が生まれると思います。
次回もビジネスライフが楽しく、さらにお洒落になれる情報をお伝えしていきます。